パキスタン漫遊２
ラワルピンデイでの朝の散歩から戻ってみると、
ホテルには、ガイドのジャハードさんが待っていました。
急いで朝食をかっ込み、荷物をドライバーに預けて
約７００ｋｍ先にある中継地、チラスへ向けて出発です。
車は、町中を抜けると一気に山へ向かって峠へ登っていきます。
途中、小さなマンセラの町のバザールで果物を買い込み、
悪路となった道を車は、猛スピードでバウンドしながら
突き進みます。
右へ、インド、中国、パキスタン、３国間の紛争地帯となっている
カシミール地方への道を分け、
左のインダス河沿いのベシャームへ向かいます。
朝のうち、涼しかった気温も、峠を越して下るにつけ
グングン上昇し、焼け付くような日差しになってきました。
なにせ車が、日本製ですが、さんざん日本で乗りこなされてから
はるばる海を渡って、またパキスタンの地で
大活躍しているくらいの、ヨタヨタ車ですから、
平地では、多少効いてたエアコンも山道では、
バッテリーが上がってしまうので、使い物になりません。
窓を全開して走りますが、かえって熱風が入って来て
それはそれで、つらいものです。
３時間ほど走った峠を下りきった所で、突然
茶色い河が現れます。
これが、学校でも何度も教わるインダス河でした。
もっともっと大きな河を想像していた私は、
利根川の中流のような流れに戸惑ってしまいました。
でも良く考えると、この河は
これから、まだまだ２０００キロ先まで流れて
やっとインド洋にたどりつくのですから。
ここで、大休止。
道は、河を渡って直進すると隣国アフガニスタンへ、
我々は、右にインダス河に沿って上流に向かって進みます。
いよいよ、カラコルム・ハイウェイ（通称 ＫＫＨ）に入ります。
この道は、パキスタンの中心から北部を結ぶ
大動脈であり、また唯一の道です。
ただし、ハイウェイとは名ばかりの
予想をはるかに越えた悪路の連続でした。
写真は、マンセラのバザールで見かけたビワ売り
それはそれは小さなビワでした。
「さみんの雑記帳」2006年01月13日
＞さみんの旅行日記 目次へ戻る
|
